荷物を袋に入れ、9時20分には日比谷公園沿いの道路に向かった。最初は車いすマラソンのランナーが通過して行った。日比谷公会堂の前にBMWの自転車が数台おいてあったが、それらはAED自転車班に利用されたようだ。
9時30分過ぎに外国の招待選手とペースメーカーの一団が通り過ぎた。日本人選手はだれもいない。100m以上遅れて日本人選手を含む第二集団が通り過ぎた。
熊本の松〇さんからメールが来た。日比谷駅に一家で来られたようだ。息子さんが首都圏の学校に入られたので、一家で東京を楽しみに来られたという。その中に自分の激励も加えていただいたのだから、感激以外の何物でもない。
また阿蘇スーパーカルデラの仲間である高〇さんも応援に来てくださった。自分は10㎞地点の日比谷公園から10時50分にスタートする。一緒にスタートするS先生やゴール地点で待ってくださるRD責任者のK先生とも記念写真を撮った。
東京の大通りを走るのは気持ちが良い。
17-18㎞地点で心停止患者発生、自分が現場に来たときは既にAEDで心室細動は改善し意識回復したようだった。先にスタートした仲間のRDが付き添い救急車の到着を待っていた。
浅草に向かう途中東京スカイツリーが良く見えた。
RDらしく、きつそうな表情のランナーには「大丈夫ですか?」と声をかけた。大抵、「大丈夫です、ありがとうございます」の返事があった。外国人のランナーには。「Are you OK?」「I'm all right, thank you.」「Keep your pace, enjoy!」の会話で話しては別れた。沿道からは「ドクター頑張れ!」の声援が思いのほか多くかけられた。
30㎞過ぎで体温低下で震えて吐き気を訴えているランナーがいた。意識ははっきりしているので軽症と言ってよいのだが、数100m前の救護所で気分が改善したからと言って走り始めたらしい。しかし、今回はもう走れないと言う。救急車を要請したが、軽症患者は民間救急車、中等症以上(入院治療が必要)は消防局の救急車が原則対応することを知った。
豊洲駅近くで、ひかりちゃん一家に出会った。わざわざ応援に来てくれていた。寒かっただろうに、ありがとう。これでまた元気が出てきた。
ゴールには15時7分過ぎに到着した。32㎞を4時間17分で走ったことになる。ただし患者対応の時間も入れている。キロ8分ペースはまずますと納得した。
RDとしての対応の報告書を出し、着替えて打ち上げ会場に向かった。昨年の10月に会場予約を申し込んだそうだ。飲み放題だったが、ビールが美味しかった。写真は打ち上げが終わって会場玄関前にて。
りんかい線、JR山手線で新宿に行き、U先生とさらに夕食??となった。U先生は明日の午後から学会で出張なのでその間のことについての打ち合わせ。当然のことながら満腹で帰宅した。
東京マラソンから学ぶことは多い。熊本城マラソンも日本を代表する人気の高いマラソンマラソン大会に育てなければならない。それにしても、T医科大学の皆さんは寒いからだろうか?誰とも会わなかった・・・