2009年1月2日金曜日

遅すぎた・・・

平成20年12月31日付けで資格が切れた認定証が部屋に飾ってあった。 日本救急医学会認定「救急科専門医」なのだが、5年間のうち3回は日本救急医学会総会への出席義務がある。全国学会の出席は、代議員や評議員をしている日本麻酔科学会、日本ペインクリニック学会、日本医療マネジメント学会を優先せざるを得ない。学会優先で日常診療を停滞させるわけにはいかない。とにかくマンパワーが無いのだから。
 これでわが病院の救急科専門医はいなくなった。せっかく3年前に専門医移行試験まで受けて取得したのに・・・
 この年で資格試験は受けたくないのだが。
 2日の12時10分、この写真を写して帰ろうとした時、ドクターハートコール(心肺停止患者が発生至急集まれ)があった。救急搬入口に駆けつけると幼児が必死の蘇生法を受けていた。何とか心拍再開した(心臓は動き出した)が、心臓が停止したと思われる時から既に10分以上経過してからの蘇生開始なので回復は厳しいだろう。この時間、仕事(帰ろうとしていた自分も含めて)をしていた医師10数名が集まった。看護師を含めて救急蘇生のトレーニングは何回も行っているが、小児とくに乳幼児の場合には小児科専門医(Pediatric Advanced Life Support Provider)がチーフになって取り仕切る。この間救急車受け入れはストップした。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

てっきりサッカーかなんかの資格かと思っていました。
本職に関する資格をなくすなんて………。
どんな資格なのかは専門的でわかりませんけど、何といってお慰めしたらいいのか…。境