2008年4月30日水曜日

夜間緊急手術


0時15分ぐらいだろうか、丁度寝入りばなに携帯電話の着信音が響いた。外科の本○先生から、80代女性の絞扼性イレウスとの連絡だ。一刻を要するので、病院へ。この続きは手術が終わってから・・・

1時40分手術室入室。前投薬はアトロピンのみ。高齢なので若い人ほど痛がらないが、腹部CTでは絞扼性イレウスの所見があり腹水も大分溜まっている。

酸素を十分投与し、超短時間作用性バルビタールとべクロニウム+サクシニルコリンでCrash Inductionを施行する。幸い気管挿管は容易で嘔吐もない。麻酔維持は酸素+空気+セボフルレン(揮発性麻酔薬)に加えてフェンタニルを追加。淡血性の腹水が1リットル溜まっていた。小腸が大網の穴に入り込んでの絞扼性イレウスだ。残念ながら壊死に陥った小腸を数十センチ切除する。小腸を吻合し、腹腔内洗浄、ドレナージ、閉腹。

麻酔の覚醒良好で痛みもなし。無事気管チューブを抜管し、病棟へ帰室する。4時10分だ。呼び出しがかかって約4時間、救急外来で30分、手術室で2時間30分の仕事だった。

これから麻酔台帳、コンピューターに記録する。終わって5時。2時間半は眠れそうだ。今日は外来日。そして会議が20時半過ぎまである。昨日走っていて良かった・・・
でも結局研修医のK君の退院時サマリーを書き直していたら6時を過ぎていた。
17時過ぎから約1時間白川べりを研修医のK君とクリニカルクラークシップ学生のI君を連れて走った。36時間で2時間の睡眠でも、走る!この意思の強さと体力に、優しい心が医療従事者には必要ということを身を持って示した。・・・疲れた。  写真は、白川べりを走る前。強がっている様子。

7 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

緊急手術おつかれさまでした。この手の手術はいつも私があたっていたような。。そのまま、ICUへ。
麻酔科 高○先生が”最近、急患こんね~”というと、かなりの高率で患者さんが来てましたね。 田舎医者してると少し懐かしいです。

たーさん さんのコメント...

えっつ、どなたでしょうか?
 手術・麻酔記録やデータ‐打ち込み、退院時サマリの文書記録への打ち込みなど結構事務的な仕事にエネルギーを使っています。
 あと1ヶ月阿蘇スーパーカルデラ100kmマラソンのスタート地点に立った時、これまでを思い出し自身を持って走り出せるように全力を尽くすのみです・・・
 たーさんのidentityというか、元気の源なのでしょうか?

たーさん さんのコメント...

自身でなく自信です。失礼・・たーさん

匿名 さんのコメント...

たーさん、失礼しました。ヒーシャンです。ハンドルネームの入れ方がわからんとです。

匿名 さんのコメント...

名前/URLをクリックします。名前の□の中にヒーシャンと御記入下さい。

匿名 さんのコメント...

たーさん、ありがとうございます。やってみます。

匿名 さんのコメント...

すぐ!!匿名さんがだれかわかりましたよ!
真夜中の緊急OPE!絞やく性と言ったら・・・同性の先生でしょ?!
先生は、2時間睡眠でも走るって・・・過労死しますよ!