
スタート時点の気温は2.5℃だったそうだ。日なたでは寒さは感じなかったが、日陰に入ると寒くてたまらなかった。スタートの号砲は聞いていない。ただ、皆がスタート時刻に手を振って喜んでいたので、自分も喜んだ。スタートから13分半でやっとスタート地点に到着した。お立ち台には、大会会長河野洋平日本陸連会長と石原東京都知事が手を振って見送ってくれた。
向かい側では男性合唱団が 格調高い合唱をしていたが、何の歌かは分からなかった。しかし力強い響きを感じた。

歌舞伎町のあたりは下り坂でスピードを増したいのだが、周りの参加者に気配りをしなければならない。やけに息苦しそうに走る60代と思われる男性ランナーがいたので、声をかけた。exercise asthmaがあるという・・・・普段20分も走れば次第に慣れてくると言う。決して無理をしないように
と諭し、前へ進む。

寒いので水分を補給すると直ぐにトイレに行きたくなる。が、簡易トイレをかなりの数準備しているとは言え、この参加者だ。用を足すのに5分以上かかった。4回行ったので、20分ロスか・・・
さて、右側に皇居が見える。内堀通りに入った。もう少しで日比谷を通り、芝、品川方面に行く。


芝の増上寺と東京タワーが美しい。増上寺の今月のことばには、「来福 寒さ 厳しさ 越えれば 春だ 鬼は外ゆけ 福 早く来い」と書いてあった。
この辺で、てれっとクラブの飯○さんとすれ違う。飯○さんが約7km先を走っ
ている。

銀座から浅草雷門前を通り、再び銀座へ。流石東京! 沿道の人垣が途絶えることがない。特に新宿、浅草、銀座は沢山の応援の人たちだ。
ドクター頑張れ!とか日医ジョガーズ頑張れ!の声援も耳に入る。
ゲップが出ずに胃が張って苦しいと倒れている青年を発見。駆けつけて話を聴き、右やや下にしたファーラー位になって暫く休憩するように指示する。

バナナ、アンパン、クリームパン、スポーツドリンク、水などの公式エイド以外にも、おしるこ、饅頭、チョコレート、黒砂糖、飴を差し出す応援の人たちが大勢いて励まされる。
足を引きずって痛々しそうな青年にエアーサロンパスで元気付けた。
あと5kmでゴール半分は歩いているが、私はゆっくりと走る。ひっくり返って両足をマッサージしてもらっている青年を発見する。聞けば両大腿の裏の筋肉が攣ったと言う。今さらではあるが、後ろ向き歩きやストレッチをして、ハムストリングを鍛えるように諭す。
すでに42kmに到達した。ゴール前には観客席ができており、スター気分でゴールできる。
ゴール! 時間は5時間31分。記録としては最悪だが、3名の問診と処置、約30名への声かけなど、走る医療班としてシッカリ働いた。何より、東京を走りぬき、写真も沢山撮った。素晴しい5時間半だ!二時間そこそこで走る人の気が知れぬ。
この後、完走メダルなど様々な記念品をもらった。更衣会場では新潟の米コシヒカリでつくったおにぎりとパンがふるまわれていた。
至れり尽くせりの大会ではあるが、何といっても気候が寒すぎる・・・と思ったら、来年は3月22日開催という。こりゃいい!!
この大会を企画された方々、実行委員の皆様、ボランティアの皆様、沿道で応援してくださった皆様に感謝いたします。また走る医療班としての機会をくださいました、日医ジョガーズの役員の皆様ありがとうございました。