2011年11月6日日曜日

日本臨床麻酔学会

那覇空港に着くとスコールの直後のようで湿った暖かさを感じた。30年近く前に訪れたグアムを思い出した。熊本から一足先に来ている家人とホテル近くの沖縄料理の店に行った。一人800円プラスで歌や踊りのショ-が楽しめるという。ショウなしの一階はお客さんで賑やかだったが、案内された二階は閑散としていた。しかし、パフォーマンスは素晴らしく、自分は手まで骨折するのではないかと思うくらい手拍子や拍手を送った。気持ちは伝わるもの、ショ-の終了後記念写真を撮ってもらった。

学会一日目、登録後内〇先生が座長で、〇島先生や□田先生が発表するシンポジウムを拝聴した。〇島先生が明日からの仕事のため発表後沖縄から久留米に帰るという。良くまとまった発表で理解しやすかった。途中で自分が発表する「徹底討論」の会場に移動した。座長は大〇戸先生と□川先生で、お二人ともよく存じ上げ親しくさせていただいている。しかし、発表直前まではドキドキする。一旦話し始めるとうそのように緊張はとれてしまうのが不思議だ。数名の先生たちから質問を受け、討論終了後も質問を受けた。質問されるとそれだけ自分の話の内容が伝わった証しでもあり嬉しい。講座の後輩たちのポスター会場に行き、ポスターの出来栄えを見て回った。予演会の時よりも練っており出来栄えも良くなっていた。流石だなと思った。

夜の部は、郷土料理の「う〇りん」というお店にT医科大学と関連病院の皆が集まった。自分は家人も連れて行った。若い医局員たちとも若い?話題で話しているようなので一安心。泡盛も堪能させてもらった。N市民病院の冨〇先生ともお店であった。彼の上司の橋〇先生とは同級で親しくさせてもらっている。

学会二日目、9時から日本ペインクリニック学会の用語委員会がLホテルで開催された。朝食まで準備されての委員会で、いくつかの議案が検討された。萩〇委員長の準備された資料や丁寧な議事進行は素晴らしく、数名の先生方とも話す機会を得た。用語集の第4版や用語(解説)事典の準備など、忙しくなりそうだがやりがいを感じる。消化器外科におけるロボット支援手術の招待講演を拝聴したが、どこでも最初の手術は時間がかかるようだ。次世代のロボットは自動車教習所並みのインストラクター機能のある器械が登場するようなので期待したいと思う。しかしロボット支援手術をするには手術室がどこも手狭で苦労している。

ホテルに戻り、レンタカーを借りに〇リックスに行ったが、全車出払っているとのこと、もう一軒のJレンタカーに行った。半日レンタルで午後8時までなら何とか一台準備できるという。早速借りて、沖縄北部の美ら海水族館に向かった。右足がギプスに入っているので運転は家人にお願いした。那覇から約80㎞、約60㎞が高速道路で丁度沖縄島の背骨を走っている。時々雨が降ってきたが、1時間半で水族館に着いた。サメとマンタ(大きなエイ)が有名とか。
海邦博覧会の会場にできた?水族館でお客さんも多く、遠くに見える伊江島がきれいで種子島と馬毛島を思い出させた。帰りは2時間20分要した。特に高速道路を下りてからJレンタカーまでが渋滞でなかなか進まなかった。全て運転してくれた家人に感謝。

レンタカーを返却後、学会主催の懇親会に出席するために急いで会場に行った。懇親会会場では、T医大のメンバーやK大の先輩たちとも会えた。
須〇原会長はK大の先輩で、親しくお話しできた。実行責任者の垣〇先生には「これまでの中でも群を抜いて素晴らしい学会」と絶賛させていただいた。〇邦医大S病院の田〇先生は20年前から弟さんが自分と同じ名前なのが縁で親しくさせていただいている。学会でしか顔を合わせることはないが、お会いすると楽しい。中締めで帰るのがちょっと残念になるような素晴らしい懇親会だった。

学会三日目、朝から雨が降っていたので足先をビニール袋で包んだ。アーリーバードセミナーを受講し、「米国のacademic anesthesia departmentの現状と問題-日本は米国の失敗から学べるか?」を拝聴した。UCSFの橋〇先生の講演は衝撃的な内容だった。とは言え、20数年前からその兆候はあった。大学などの教育病院麻酔科で研修プログラムを選択するレジデントから臨床、教育、研究のどこに重きを置くかが研修プログラムの選択で決まるという。年々研究を選択する麻酔科医が減少し、自らの施設の科でオリジナルの研究者を育てることのできない麻酔科が増えているという。NIHのグラントを持った研究者を採用する(買う)ことで研究を継続することも多いという。リサーチマインドを持っていない臨床麻酔科医が増えて教育機関には残らず、開業にシフトしているという。T医大の社会人大学院制度などはその対策としては有効と思える。自分はリサーチマインドを持とうと教育機関に戻ってきたのだが。
後輩のポスター発表を見届けた。発表前は随分緊張していたが、堂々の発表だった。沖縄そばのサービスを受け空港に向かった。
空港では「ゴーヤ」を1本(300円也)買った。(東京のピーコックでは298円だった・・ショック!)

12月と2月の発表原稿・パワーポイント作成や学会発表を論文にまとめる仕事が待っている。ああ楽しい!?

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