2011年11月20日日曜日

日本人の宗教観

役員会での聖日早天礼拝の奨励は会計の三〇さんが担当。ウィリアムMヴォーリズの生涯を振り返りながら、神によって示された人生の選択肢の意味について話してくださった。
ヴォーリズはコロラド大学で建築学を学びYMCA活動に入る。「海外伝道学生奉仕団」の世界大会でのテイラー女史の「中国における伝道と迫害」の講演に感銘をうけ、1905年滋賀県立商業高等学校の英語教師として赴任。8ヶ月後には高校YMCA設立し、1907年には八幡YMCAを創設した。日本人と結婚し1941年には日本に帰化「一柳米来留」と改名する。数々の建築物の設計やメンソレタムの販売近江兄弟社の設立など、で良く知られている。
三〇さんは、この奨励のために随分時間をかけて準備してくださったのに違いない。
 池上彰さんの書にある、「日本のように豊かな自然があり、湧水が流れ、緑が育ち、いろいろなところに生命が生まれてくるという土地では、水にも木にも石にも、いたるところに神様がいることになります。それは神道の八百万(やおろず)の神々になってくる。」「日本人は、日本人なりの宗教観、あるいは超自然的なものに対する畏(おそ)れのような宗教意識を、実はしっかりもっているのです。」を思い出した。仏教にせよ、キリスト教にせよ受け入れてきた日本の歴史がある。ただし為政者によって利用されたり弾圧されてきた歴史も一方では存在する。「日本人の多くは、一神教徒ではないし、ある宗教以外は認めないという排他的な思いを持ってはいない。しかし、広く神仏を信じる気持ちは強く持っているのです。」
 75%以上がクリスチャンではないワイズのメンバーが、朝早くからの礼拝に参加し、奨励を聴いてくださることは、実は不思議なことではないのかもしれない。

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