2015年10月15日木曜日

T薬科大での講義と実習

1015日、T薬科大学で講義と実習3コマを担当した。最初に「緩和医療・緩和ケアで薬剤師に期待すること」と題して、病院や薬局の薬剤師の方々ががん治療や緩和ケア・医療にどのように参加し貢献されているかを話し、今後の展望にも言及した。
次に、がん疼痛の評価と治療を緩和ケア研修会の内容に沿って解説し、5つの症例を提示し最初の3例は学生との質疑応答を交えながら一緒にどのような考え方痛みを評価し治療をすすめるかを解説した。
時間が無くなったので、4番目の症例については4~5名のグループで30分ほど話し合ってもらい、「内服ができなくなった場合には薬剤をどのような経路から投与するのか?」、「痛み(背部痛)と呼吸困難への第一選択のオピオイドは?」、「薬剤投与のほかに日常生活で注意すべきことは何があるのか?」の3つの課題と共に薬剤選択について発表してもらった。最初は遠慮していたようだが、時間が刻々と過ぎる中活発な意見が出てくるようになった。また、T先生やブース記念病院のM先生、S先生に実習のお手伝いをしていただいた

学生さんたちは、恐らく初めてこのような臨床現場に入り込むようなワークショップを経験したと思う。臨床で100点満点は難しく当然正解には届かなかったが、さすがに意識の高い学生さんたちで考えの進め方や発表は良くできていた。

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