2012年6月2日土曜日

阿蘇スーパーカルデラ100kmマラソン完走!

毎回ではあるが、大会前になると出場することを皆に言って自分を追い込む。もう逃れない、完走あるのみと。木曜の夜は手帳に必要物品、持って行くものを書き込みリュックに詰めた。金曜は時計を見ながら、この時間はどの辺を走っているな・・とイメージを湧かせ思いを馳せた。
恵比寿で早速ウエストポーチを忘れたことに気付いた。時間がないので原宿に行き、ナイキスポーツショップで購入した。ウエストポーチには経過を知らせる携帯電話、記録の為のデジカメ、自販機でコーラを購入するため財布を入れる。天気予報は曇りで雨が40%あるようだ。ゴミ袋で簡易レインコートを作った。
昨年の験(げん)を担いで、羽田空港の中華料理屋で夕食を食べた。ゼッケン番号は96番(苦労)とも読める。
10時半には布団に入ったが、眠れない。ウトウトしているが、目が覚めまた眠っている。そうこうするうち起床予定の午前2時45分となった。着替えて餅入りの雑炊の朝食。餅はひなちゃんが背負った餅だ。家人の右肩の調子が悪いので、集合場所には自分が運転し帰りは家人にお願いした。
てれっとウルトラマラソンクラブの仲間が大勢集まっていた。
熊大麻酔科・関連病院からは100kmに4名、50kmに1名がエントリーしている。100kmの3名と健闘を誓う。写真はスタート前の余裕。



午前5時スタート。最初の上り坂は気合が入っているのかキロ6分ペースで駆け上がる。後輩が走るので負けられないのだろう・・キロ5-6分ペースで久木野の駆け下りる。応援に駆け付けたK島さんが、調子いいねと声をかけてくれた。9キロ地点のエイドではそうめんをしっかり食べた。

そのペースは22km地点まで。高低差500mの峠は8割方歩く。わずかに2キロ少々の距離だが35分要した。外輪山の走りは強い上りは元気よく歩き、他は走る。天気は曇りで風が冷たい。途中まで一緒だった後輩の一人が遅れているようだ。35km過ぎから雨が降り出した。自作のレインコートが力を発揮するが、寒い。去年は晴天で暑かったが、自分は暑い方が好きだ。42.195キロ地点は10時11分(5時間11分後)に通過、2月の熊本城マラソンより1時間早い。
11時までに50.8キロ地点(50キロランナースタート地点)に着くと完走間違いなしというが、50キロ中間地点は11時16分通過した。U野先生に途中経過を報告した。
50.8キロ地点のエイドは豪華だ。スイカ、そば、おにぎりと手当たり次第に食べたが、髪をタオルで拭いただけで5分休憩して走り出した。もう一人の後輩もリタイアしたようだ。体が冷えたのだろうと気遣う。K本先生がK林先生と走ってきた。K本先生は萩往還250km完走した猛者、K林先生は萩往還70Kmに今年挑戦し完走。この二人は大丈夫だろう。

55km地点ではスイカのごちそう。熊本はスイカがおいしいので嬉しい。
64.5キロの関門はわずかに15分余裕で通過。野菜スープとポタージュスープをごちそうになった。ここからは声援する人もほとんどいない、孤独走(には慣れている)だが、話しかけてくれる人もいる。72.4キロ関門は10分の余裕、去年と同じ状況になってきた。
75キロでうどんをいただく。これを過ぎたら山登りが始まる。ずっと歩くわけにはいかない。余裕がない。歩いているご婦人に、完走を目指すのであれば84キロの関門の突破をすれば光が見えるから頑張りましょう!と話すと、怪訝な顔をされた。昨年の完走最下位ですよ。と言うと、納得された。
84キロ関門の800m手前にM村先生が走ってきた。この調子で走り続けるように励ましてくれた。萎えそうな心に力が入る。84キロ関門は3分前に通過した。85km地点にT畑さんがおられた。固い握手をする。いつもならこの場所で私設エイドを開設しているのだが、今年からは禁止になった。写真は85km地点。
88kmからの象が鼻の下りは、すり足でなく力いっぱい大股?でかけ下った。時間がない!
下り終わって、92キロ関門は20秒前に通過。この間全力疾走だった。あと8kmを90分と思うとゴールが見える。が、昨年の危機感がよぎる。そこにT瀬さんが現れた。今年は出場していないが、てれっとウルトラマラソンクラブの麒麟児(褒めすぎか?)。「大丈夫ばってん気を抜くとあぶにゃーですばい!」と伴走?してくれた。とは言えお節介(面倒見の良い)T瀬さんのこと、色んな人やグループに声をかけていた。
94キロ地点の最終エイドにはコーラやスイカがあった。75-94キロのエイドには、バナナと水、キャンデーだけだったので、生き返った。
1キロを10分で走れば良いのだが、辛い。
残り500mの曲がり角には家人とお友達のTさん、てれっとのM浦さんがやんやの応援。ゴール前には熊大の後輩たちが、ゴールには今回も最下位だろうと期待していてくれた仲間たちが待っていてくれた。6分半も余裕を残してのゴールだった。
公式記録13時間23分29秒(前半50Kmは6時間11分35秒、後半50Kmは7時間11分54秒)だった。
S村総院長のご厚意で阿蘇温泉病院桃花水の風呂を使わせてもらった。幸せを感じながら十分に痛んだ脚をマッサージした。
今回の完走で、阿蘇スーパーカルデラ100kmは10回目の完走。通算10勝1敗。100kmウルトラは国東半島100kmを加えて11勝1敗となった。今回の完走には、多くの皆さんのご支援を得た。ありがとうございました。

5 件のコメント:

ともママ さんのコメント...

たーさん、完走おめでとうございます。
お疲れ様でした。
毎年の事ながら頭が下がります。
流石、凄い、完璧、ご立派!どの言葉もピッタリのたーさんですね!
これからしばらくは身体を休め、お仕事頑張ってください。

赤シャツ さんのコメント...

ターサンおめでとう、やったね・・
すごい記録ですね、頭が下がります
ゆっくりとお身体を休めて下さい。

またどこかの大会、練習会でお逢い出来る日
を楽しみにしています。

たーさん さんのコメント...

ともママさん、赤シャツさん、コメントありがとうございます。
去年の二の舞をしているのでは?といった感じでした。ウルトラマラソンで全力疾走は似合わないのですが・・・
曇りで小雨がぱらつく天気は、絶好の天気なのでしょうが、自分は寒いのが苦手で暑いのが好き。でも完走したから全て良しです。

上野 さんのコメント...

てれっとの上野です。先生の完走記、てれっとの会報に載せたいのですが、いかがでしょうか。

たーさん さんのコメント...

上野さま
てれっと会報用に書き直して送りますね。
たーさん