2019年8月24日土曜日

第6回トータルペイン緩和研究会

24日、上智大学で開催された第6回トータルペイン緩和研究会に参加した。この会は順天堂大学緩和ケア関係の各施設、上智大学が協力し久光製薬が講演して下さっている。今回は特別講演1で国立がん研究センター東病院の松本先生による「疼痛管理と緩和ケアUp-to-date 2019」、特別講演2では「心理・社会的苦痛に寄り添う」をテーマに「ホームホスピスと子どもデイサービスへの取組み」と「気分感情障害にリワークへの運動療法」の2題が、招待講演では新渡戸稲造記念センター長で順天堂大学名誉教授の樋野興夫先生による「植を蒔く人~困っている人と、一緒に困ってくれる人~」を拝聴する機会を得た。

特別講演1では30分の講演時間の中で、ここ数年のトピックスや変更点を過不足なくきれいにまとめた下さり得をした気がした。懇親会でお話しをする機会があり、先生のご講演を学生講義に活かしたいとお願いしたら快諾して下さった。

特別講演2では、気にはなっていたがこのような企画でないと看護サイドの方々からのお話しを聴く機会は少ない。トータルルペインなので全人的な緩和ケアの立場からの話しであり、切り口が大いと勉強になる。

招待講演のタイトル『種を蒔く人 ~ 困っている人と、一緒に困ってくれる人 ~』からは聖句の種を蒔く人のたとえやルカによる福音書6章31を思い、難しいお話かと思っていたが、出だしでいきなりのFace Book Syndromeのお話しで、異次元のお話に引き込まれていった。困っている人と、一緒に困ってくれる人の例として「犬のおまわりさん」登場し、困っている人は慰められると言われる。以後一言も聴き漏らさないようにとメモを取っていた。がん細胞と正常細胞のたとえ、いなばの白兎のたとえ等、次回の学生講義にも活かせる内容が豊富で感銘を受けた。

失礼とは思ったが、翌日樋野先生にお礼と自己紹介、講演の感想をメールで送らせていただいた。

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