2009年7月13日月曜日

7月9-11日

9日朝4時携帯電話の呼び出し音がなった。Yさんの呼吸が止まりそうだと緩和ケア病棟からあった。Yさんが緩和ケア病棟に移ってこられたのは3ヶ月半前、前主治医からは「数週間ひょっとしたらそこまで持たないかもしれません。」と言われていた。Yさんはチャキチャキの江戸っ子。お若い?頃は旅行が好きだったようで、旅行をした時の話しや東京の話しを良くして下さった。「先生に東京のアサガオを見せなくっちゃ・・・」と息子さんに言われたらしい。亡くなる数日前にアサガオが届いた。
「間に合った 江戸アサガオや 母看取り」
「三月半 楽しき思い出 梅雨涙」

10日実習に来ていた第二グループ学生たちのラストランをと前〇救急救命士と一緒に行った。明日の講演の準備は未だ済んでなかったのだが、学生たちは18時過ぎてもじっと待っていてくれた。熊本駅の裏側を走り、花屋にいった。ここは年中無休の飯屋だ。ボリュームや味は間違いない。予算の制限もあり、2名が焼きソバ、3名がチャンポンに分かれた。そして記念撮影。なんと学生さんの嬉しそうな顔だこと。その後、11時まで週間記録を書き、家に帰った。そして、スライド作りを始めた・・・

11日の朝4時スライド(パワーポイント)が出来上がったといっても、写真を幾つか入れ込まねばならない。「江戸朝顔」をデジカメで写していなかったのだ。病院に行って写そうとしたのだが、昨夜の豪雨で花はクシャクシャになっていた。11時前まで外来をして、講演会の会場に向かった。
第37回肥後医育塾熊本県がん診療連絡協議会公開セミナー会場のホテル熊本テルサホールは満員だった。山本教授の司会でがんと緩和ケアのテーマでパネルディスカッションは始まった。最初は国立がんセンターの下山先生が日本の緩和医療の現状と今後の展望を、熊本大学病院緩和ケアチームの本間先生が緩和ケアチームの活動を紹介した。私のタイトルは緩和ケア病棟は今。話が暗く湿っぽくならないようにユーモアを入れた。その時々に作っていた俳句川柳は聴衆の笑いを誘った。ひまわり在宅クリニックの後藤先生は、在宅ケアについてスライドなしで聴衆に語りかけた。聴衆の反応は良かった。担当している患者さんご家族や友人の顔が目に入った。新聞社のカメラマンが盛んに写真を写していた。
「話しより 写真写りが 気にかかり」
公開セミナー終了後熊本空港に移動した。これからワイズメンズクラブ西日本区の役員会に集積するために大阪に行く。睡眠時間2時間だったので、飛行機に乗ったとたん爆睡した。
「乱気流 眠りこけてて 気がつかず」

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